再生医療・免疫医療

再生医療・免疫医療

免疫治療・再生医療細胞治療とは自己から採取した細胞を体外で培養し、再移植する治療法です。自分の細胞を用いた治療法の為、副作用が非常に少なく、よりQOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上を実現できる可能性のある治療法です。
当院で行う細胞治療は大きく分けると2種類あります。
まず第一にがんに対する免疫細胞治療と、たとえば椎間板ヘルニアなどにより失われた機能の回復を促したり、多発性関節炎や免疫介在性溶血性貧血など自己免疫関連疾患に対する幹細胞療法が挙げられます。

免疫細胞治療の適応

がんなどの悪性腫瘍(体内、体表を問わず適応となります。)

幹細胞治療の適応
  • 椎間板ヘルニアなどによる脊髄損傷
  • 自己免疫性疾患:溶血性貧血、血小板減少症、多発性関節炎ほか
  • 慢性腎不全
  • 骨折の癒合不全
  • 乾性角結膜炎

免疫細胞治療

活性化リンパ球と樹状細胞療法

活性化リンパ球と樹状細胞療法免疫細胞治療はがんに対する第4の治療法といわれる新しい治療法です。
がんの治療法は現在、外科手術、化学療法(抗がん剤)、放射線療法の3大療法が挙げられます。免疫細胞療法はそれらに次ぐ第4の治療法として研究・臨床応用されはじめている最新の治療法です。
免疫細胞治療補動画説明はこちら(外部サイトにつながります。)

活性化リンパ球療法(CAT療法)

がん細胞は健康な動物の体内でも毎日、多数つくられることがわかっています。がん細胞ができると、そのつど退治してくれているのが免疫細胞(リンパ球)です。免疫細胞は、ある細胞を見つけると、まず自分の細胞かどうかを見極めます。そして、自分の細胞でないと判断すると、退治します。がん細胞は、もともと正常な細胞から発生しますので、免疫細胞にとっては「異物」と認識しにくいのです。
しかし、免疫による監視をすり抜けて生き残ったがん細胞が、やがて、塊としての「がん」になっていくのです。


活性化リンパ球療法は血液中から免疫に関係する細胞、リンパ球を分離し、CD3抗体とIL-2を用いた培養系で約1,000倍程まで増殖し、患者さんの体内に戻す治療法です。
患者様の免疫力を高め、
がんの再発予防
がんの進行の防止
QOL(クオリティ・オブ・ライフ)
の改善が望めます。
また活性化リンパ球療法は抗がん剤治療を補完、あるいは抗がん剤による副作用を和らげる効果も期待できます。

 

  • CAT適用の考え方

    図:活性化リンパ球療法の考え方

  • CAT適用の考え方

    図:活性化リンパ球療法の流れ

樹状細胞 活性化リンパ球療法(DC-CAT療法)

樹状細胞は細菌、ウイルス、がん細胞などの異物を細胞内にとりこみ、その情報(抗原)を細胞表面に提示します。リンパ球(Tリンパ球)は樹状細胞からその情報を受け取ることで、より特異的に異物を認識し、攻撃することができるようになります。

この樹状細胞の抗原提示能力を利用して、活性化リンパ球療法と組み合わせた治療法が、樹状細胞-活性化リンパ球療法(DC-CAT療法)です。
この治療法では患者様の腫瘍組織を採取して、患者様の血液から分離した樹状細胞と感作します。これを同時に分離、活性化したリンパ球とともに体内に戻します。
色々ながんに対してより特異的にオーダーメード治療が可能となります。

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    図:樹状細胞-活性化リンパ球療法の流れ

幹細胞治療・脂肪肝細胞療法(ADSC)

幹細胞療法とは、失われた体の機能の回復を促す再生医療です。
幹細胞治療(椎間板ヘルニア症例)の動画説明はこちら(外部サイトにつながります。)

幹細胞の分化幹細胞は、さまざまな臓器や器官に分化する細胞のことで動物の体内に存在します。
幹細胞療法とは、この体内に存在する幹細胞をとりだし、体外で培養し、再び動物の体内に戻すことにより失われた臓器・器官の機能回復を促す治療です。

脂肪肝細胞療法(ADSC)

動物の脂肪組織(皮下脂肪)よりとりだした脂肪幹細胞を培養し、病気の動物の体内に戻す治療法です。損傷した組織を修復・再生し、もともとの機能を回復させることが期待できます。

脊髄損傷による麻痺、慢性腎不全、骨折などに対して治療応用が期待できます。また、幹細胞がもつ免疫抑制能により自己免疫疾患などの難治症例に対しても治療効果がみられます。
*代表的な自己免疫疾患:免疫介在性溶血性貧血・免疫介在性血小板減少症・免疫介在性好中球減少症・再生不良性貧血・多発性関節炎・全身性エリテマトーデス・多発性筋炎など

 

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